【2021年 最新版】『風の時代』に生き残る理美容業経営 vol.2《風の時代の求人》
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YOSHIZAWA Inc.group 代表 吉澤紀人です。
今回は、『土の時代』からの大変革‼︎ どうなる⁉︎ 乗り遅れるな‼︎
【2021年 最新版】『風の時代』に生き残る理美容業経営 vol.2《風の時代の求人》
です
目次
『土の時代の求人』理美容業の場合
『土の時代』のポイントは、物質的な価値観が重要視されることです。
昭和の前半、産業革命での高度経済成長期で盛り上がる世の中で、あらゆる物の進化
そんな中で理美容業も例外ではありません。
腕の良い親方に弟子入りしたい。
親方のように、確かな仕事を覚えたい、コンテストのチャンピオンになりたい、そのためには丁稚奉公だろうが厳しい修行だろうが関係ない。むしろ、どのくらい練習会があってどのくらい教わる環境があるかでした。
○○先生の下で、○○店で何年勤めたかで箔が付きました。
求人なんかしなくても、勝手に弟子が集まってきます。
昭和の後半から平成へ、世の中は成熟し満たされ、穏やかな時代に移り変わり
理美容業の辛い修行に耐えてきた親たちは、子供たちには同じ思いはさせじと安定している公務員やサラリーマンを勧めます。
バイタリティーだけでは出世できない学歴社会に対応すべく、大学進学することが通常の時代です。
そうして、理美容業の人手不足はますます深刻化してきました。
少ない理美容専門学校の生徒を相手に、その数倍の求人がかかります。
同業者の子供達は、同業者目線の親の勧めで有名先生や有名店へ、しかし少ない生徒の10%前後です。
残りの90%前後は安定のスケールメリットや社会保険や待遇重視です。
就職先を探す生徒にも勿論モチベーションの差がありますが、その中でも数ある求人票の中から目立つ方法は、
高額な「給料」です。
「給料」とは、企業から支払われる金額から残業代や各種手当など引いたものをさします。
初任給即ち「給料」の高さが一番の選択基準となりました。
そして、多店舗展開からのスケールメリットや待遇の良さから、業界の大手に人気が集中していきます。
まさに、『土の時代』の象徴です。
『風の時代の求人』への移り変わり
2021年、『風の時代』が始まりました。
そこで今一度、『土の時代』の特徴的な価値観を振り返ります。
金銭・物質・権威などが重要視されました。
しかし、『風の時代』ではそれらは古い感覚にかわります。
このコロナ禍で、世の中と人々の思考の急激な変化は誰も否定できない
例えば、テレワークです。
これまで、会社に行かない働き方なんか誰が想像したでしょうか。
ぎゅうぎゅうに押し込まれた満員電車に揺られて、毎日出勤していた1年前にはもう戻れません。
会社に行けば、嫌でも行かざる得ない飲み会や社員旅行からも解放されました。
そして何といっても、うるさい上司やいやみな先輩と顔を合わせなくてもよくなりました。
それは突如として現実となり、今まで思っていてもできなかった思考を加速させ、人々の価値観を一気に変えました。
人々はそれまで囚われていた金銭〈給与〉・物質〈待遇、通勤時間〉・権威〈出世〉の重要性という感覚から解き放たれ、新たなに自分らしい個性の価値観を重要視しる感覚に目覚めます。
『風の時代の求人』への移り変わり理美容師の場合
2020年、これまで全国の理美容専門学校より地方から上京するパターンは多かったと思いますが、去年はほとんど無かったよいうに思います。
上京希望者の多くは、都心部の大型サロンを選択する場合が多く、第一は初任給〈給与〉の高さ、第二に高待遇〈休日数〉でした。
やはり、地方の理美容業者よりは関東(特に東京中心部)の初任給や待遇は群を抜いて良いのは確かです。
しかし今年は、弊社では地方からの就職はおろか、サロン見学やインターンシップすらありませんでした。
繋がりのある同業者達も傾向は同じでした。
また、こちらから地方の専門学校へ趣くことすらありませんでした。
知り合いの大型サロンも、軒並み通年の半分〜0というありさまです。
こんなことは、コロナ禍以前には無かったことです。
関東(特に東京中心部)はコロナの感染拡大の影響で危険な地域のイメージがあったとしても、もはや若者の心は『風の時代』にシフトしている傾向があり、それ以上に給与や休日数はあまり魅力的な理由では無かったのかもしれません。
確かに毎年求人しておりますが、数年前からそんな傾向はうすうす感じてはおりましたが、コロナ禍で加速しました。
悪循環の都心部
例えコロナウイルスの感染拡大が治まってきても、基本的には今のコロナ禍での考え方は消えないと思います。
コロナ禍前には戻りません。
テレワークの普及によりオフィスの人は極端に減っています。
もともとテレワークは国が推進していても、なかなか普及していませんでしたが、コロナ禍のお陰でやればできることに強制的に気付かされたのです。
もうすでに一部の大企業では、都心部の一等地にある巨大な本社ビルの売却する意向です。
周辺の飲食店や商店は軒並み影響を受けます。
縮小したり閉店したり、その地域の魅力は落ちていきます。
集まる人の絶対数も、日に応じて減少します。
悪循環です。
理美容店も少なからず影響を受けています。
テレワークで出勤日が激減している中、出勤のタイミングでサロンにお越しのお客様は来店サイクルが伸びています。
サロンの周辺にお住まいのお客様が少なくては当然売上に影響します。
必然的に求人も消極的となり、就職希望者が少なくてもあまり気になりません。
それでは、いざ欲しい時に集まらなくなるでしょう。
思いがけなく好調な地方都市
悪循環の都心部とは一変し、売上、求人ともに比較的好調な同業者が目立ちます。
今まで普段は都心部にいらした層の方達は、テレワークで地元にいらっしゃいます。
昼間人口は確実に伸びているでしょう。
2020年の昨年一年間で東京から転出した人は40万人です。
東京一極集中に変化が見られます。
【東京から転出40万人、コロナで一極集中に変化】日経新聞 電子版
地方の理美容業者では、今までは求人かけても高収入・高待遇の都心部サロンに報いるチャンスです。
新潟市の某サロンでは、日頃から見学やインターンシップもなかなか来ないのに、今年は2名もインターンシップに来てくれたと喜んでいました。
理美容専門学校は、地元の後援会関係者からの求人を生徒にもっていきやすいのです。
ある地方専門学校の先生は、
「コロナの感染拡大地域には生徒をやれない。誰も行きたがらないし、だいたいやれない。もしその地域に行った学生は教室に混じっていると、ほかの生徒の親からクレームだはいるので」
と、はっきりおっしゃいました。
この時思ったのは、「本当に都心部のサロンに興味が無いのだろうか。大人の都合で生徒達にそうさせていないか」ということです。
もしそうであれば、生徒達は大変かわいそうだと思います。
これからが『風の時代の求人』
一時的な地方都市への好調は、自然と落ち着き何れ全て平均的になっていきます。
大人の都合では無く、自分の人生です。
都心部の理美容専門学校生は、もうすでに風の時代の感覚で将来を見据えた就職先を見つけています。
親や学校の先生が言われるのでは無く、自分で感覚で探して、自分の目で見て、自分で考えて、自分の将来を自分で決めます。
それぞれが個性を伸ばし、ストレスが少なく、自分のやりたいように充実できるかということです。
何が良くて何が悪いかでな無く、そんなことは誰もわからなく、何がヒットするかなんか紙一重だと思います。
いつもワクワクして働けるかがポイントです。
それでいて、収入と待遇が良いに越したことはないです。
そうやって選ばれていく時代に、何の発信もできなく、企業のビジョンが無策であったり、的を得ていないのであれば、それは都心であろうが地方であろうが人は集まりません。
好立地や給料の高さでは、魅力にならない時代に突入です。
かつての名店であっても、それだけでは人は集まりません。
会社の大小では無く、経営者の腕次第です。
ある意味、面白いことになってきます。
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