【2022年 最新版】『風の時代』に生き残る理美容業経営 vol.18《風の時代の with コロナでサロン経営 理容師の都心部と地方都市の格差》

2022.07.08

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YOSHIZAWA Inc.group 代表 吉澤紀人です。

 今回は、『土の時代』からの大変革‼︎ どうなる⁉︎ 乗り遅れるな‼︎

【2022年 最新版】『風の時代』に生き残る理美容業経営 vol.18《風の時代の with コロナでサロン経営

理容師の都心部と地方都市の格差》です。

地方の現実

私は新潟県新潟市の出身で、新潟理容美容専門学校(新潟理容美容高等専修学校)のOBである関係もあり、母校へ毎年求人票を提出しています。

そんなご縁で、今年はインターンで一人の生徒さんを受け入れました。

なんで弊社に興味を持ちインターン先に選んだのか質問してみると、就職ガイダンスの際に弊社の説明が納得できた点、新潟県内サロンと弊社との初任給の差だと聞きました。

では因みに、どんだけ違うのか見てみたところ、かなり衝撃的でした。

新潟県内 某有名サロン

初任給¥163,000円 +売上歩合 +各種手当  手取り13万円前後

 

弊社(2023年4月より)

初任給¥250,000円+各種歩合+各種手当   手取り23万前後(歩合・手当を含まないとして)

 

確かに、これが現実なのです。

理美容師は楽な仕事ではないです。

片手間でやれる仕事でもありません。

何もしないでスキルアップすることもありません。

ある程度稼げるようになるまでは、訓練期間もありますし、物理的に時間も体力も費やして初めて上手くなれます。

そんな大変な仕事なのに、専門学校へ2年も通うのに、国家資格なのに、仮にも低料金で技術とサービスを提供することは、今までの自分の努力と理容師としての自分の存在価値を安売りすることになります。

今までの自分の努力に自信を持って仕事をし、自信を持った対価とするべきと思います。

そしてその売上をスタッフへ分け与える訳ですが、従業員にも店と仕事に誇りを持てる高い給料で雇用し、将来の自分を、夢を、リアルにイメージできるようにしてあげたいものです。

それが経営者の責任だと思うし、そのような経営者が増えることで理美容業界にも良い循環が初めて生まれます。

我々経営者は、自分達がこうなれたのは諸先輩方に育てていただいたからです。

その過程で良くない部分は後輩にやり返すのではなく、払拭して改善する。

自分達が安泰なら良しではなく、後世に仕事の素晴らしさを継承する使命があると思います。

なのに、低賃金では当然未来は明るくないのでは?と思われても仕方ないでしょう。

現に、専門学校を卒業し、サロンに2年勤め、子供ができて結婚するも、このままの給与では家族を養えないと判断して不動産会社へ転職した一人の若者と出会ったことがありました。

その若者は、弊社の給与を知ってまた理容師の道に復帰したいと申し出てきました。

「なぜ戻りたいの?今も安定していて、しかもマイホームを手に入れようかとも考えているのに」

と聞いたところ、ヘアスタイリストという仕事が嫌いで転職したのでは無い。

むしろ、今でも好きだからと答えました。

このような理由が本当に100%では無いにしても70%以上をしめていたら、この青年は最初のサロン選びを間違ったこと、そのような決断をしたという自分の責任も勿論大きいのですが、理容業界で夢と希望を与えられなかった所属していたサロンのオーナーにも、理容業界から大事な人材を失い、業界活性化の妨げの原因になっている責任は、少なからずともあるのではないでしょうか。

 

 

都心部と地方都市の物価の差⁉︎

例えば都心部と地方都市では、土地の広さと人口の割合からして家賃が安いのはまだわかります。

しかし、車の値段はスーパーカーやラグジュアリーカーであろうが大衆車であろうが、変わりません。

ガソリン代も大きくは変わりません。

スーパーなどの食材は、産地直送でしょうし地元で採れる物なら輸送費やさまざまなコストがかからないだけ安くて良い物が手に入ると思います。

それは都心部よりも安くても筋が通ります。

理美容室の料金はどうでしょうか。

材料費だってタオルの値段だって鋏だって、どこもほぼ同じです。

電気や水道代も同じです。

技術や接客スキルを身につける過程は、全く変わりません。

違うのは家賃だけ。

家賃相場を都心部と地方の主要な都市の一等地レベルで比べたら、おそらく東京の1/3〜1/4近いのでは無いでしょうか。

地方は自分の土地でご商売していらっしゃる方も多いので、であれば家賃は0。

しかし、理美容室の施術料金にはそんな差はありません。

であれば、利益出ますよね!

さらに!

スタッフの給与が東京基準より安いなら、儲かって仕方ない!

と、経営者は笑いが止まらないはずです。

もし儲からないのであれば、売上が一定レベルより低すぎるのか、どんぶり勘定で怠慢か、何かご商売をやることに致命的な欠陥がお有りではないかと思います。

地方で東京(都心部)基準のハイレベルな商売は成り立たないのか?

 

私の勝手知ったる新潟市でお話すると、絶対にそんなことはありません。

新潟にも、高級外車のディーラーでメルセデスも、BMWも、PORSCHEもあります。

エルメスもルイ・ヴィトンもグッチもティファニーもあります。

少し高めのコーヒーですが、スターバックスも数店舗あり、どこも賑わっています。

2021年3月、新潟市の中心地にある万代シティーのシンボル的なビル「新潟メディアシップ」内に、東京を中心に展開する芸能人御用達の高級焼肉店「徐々苑」がオープンしましたが、値段は東京と変わりませんし、忙しそうです。

出張の際はホテルオークラ新潟に泊まることが多いですが、ラウンジは新潟弁丸出しのおばさま方が優雅におしゃべりしていたり、ホテル正面にポルシェのオープンカーを乗り付けたシルバーグレーのダンディーなおじさまは信濃川を眺めながらコーヒーブレイク中、店内は相変わらず賑わっています。

高級外車ディーラーも、ハイブランド店も、シティホテルも、みんな新潟特別価格でしょうか?

店内も、雰囲気も、新潟風でしょうか?

そんなことは絶対ありません。

それでも、閑古鳥が鳴いている話は聞いたことはありませんし、むしろ繁盛しています。

例に挙げた企業の社員さん達は、新潟へ転勤したから給料が下がることはないと思います。

下がるなら、誰も行きたがりませんよね。

お客様は、新潟に居ながらにして世界的な高級車やブランドの名品や、東京の洗練された味やサービス、ちょっとリッチなステータスを味わえるなら嬉しい、味わいたいと思っている方も多いのです。

勿論、収入の差はありますが良いものは良いのです!

利用する頻度などに差が出るとしても、価値観が合えば利用します。

成り立たないどころか、むしろ求められています。

2022年8月 YOSHIZAWA Inc.groupの野望

2022年4月中旬のことです。

新潟の同郷で新潟理容美容専門学校の後輩にあたる社員が退社して新潟へ帰ることになりました。

そんな彼から、新潟でYOSHIZAWA Inc.を立ち上げたいと申し出がありました。

「そうか!その手があるか!」

かねてから故郷である新潟が氣になっていたこともあり、即決しました。

とんとん拍子に話がすすみ、理想的で最高な場所も決まりました。

引き寄せられている感じがします。

いよいよ2022年9月上旬、故郷の新潟でYOSHIZAWA流の立ち上げです。

かつて東京で修行した同業の先輩に言われましたことがあります。

なぜ、東京のサロンでやっていたようなサロン運営をやらないのですかと質問したら

「新潟には新潟のやり方がある」と。

はたしてそうでしょうか。

今回の出店は、東京のYOSHIZAWA Inc.をそのまま展開します。

お客様には東京基準の洗練された技術とサービスを提供します。

スタッフにも同じく東京基準の給料と待遇で採用します。

初任給25万円、月9日休み、年2回7連休、自信と誇りの給料と待遇です。

新潟だから安くするのではなく、全て東京基準です。

東京基準で右肩上がりの売上を実現し、スタイリストの高収入化を実現します。

そして、3年後には飽和状態になることを見込んで、細胞分裂のごとく2号店の出店を目指します。

出店ペースも東京基準です。

全国一律の最低賃金は実現されるのか

全国一律の最低賃金を求める動きがあります。

自民党も有志で議員連盟を発足させています。

厚生労働省内でも最低賃金を全国一律にする案が検討されています。

正直、実現するにはかなりハードルが高そうですが、動きが出てきていることは事実です。

そんな現実がもっと表面化してきたとしたら、世論が後押しする可能性は十分にあります。

一応、頭に入れておく必要があると思います。

危機対策です。

そこでどうどう切り抜けるのかですが、通常の勤務体制で単純に売上を上げるか効率を良くすることで時給を増やすのか、抜け道を考えるか、廃業するか。

今の状態でその時を迎えたら、大きく業界が二局化または淘汰されるきっかけとなる、そのくらい大きな問題です。

弊社も10年くらい前はそんなことは絶対無理だと思っていました。

しかし乗り越えようと決意したからそうしようと努力をしましたし、真剣にどうするか考えました。

何も無ければそんなことも無かったですし、そのままだったら今はなかったです。

しかし、あることがきっかけでピンチを招き、どうしても壁を乗り越えなければいけないと決心し、真剣に考え、知恵をしぼり、行動してきたからこそ、毎年初任給を上げてこれました。

ピンチがチャンスなのです。

まず、自分達だけ良しの考えを捨てること、そして格差を埋めなくてはこの業界での進歩・発展は無いと思います。

業界の衰退は、いづれ個人レベルまで影響します。

経営者は、いつ腹を括るかではないでしょうか。

 

 

 

 

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