【2022年 最新版】『風の時代』に生き残る理美容業経営 vol.21《風の時代の with コロナでサロン経営 サロンで生きる『THE TEAM』の理論③ 仲間を選ぶ》
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YOSHIZAWA Inc.group 代表 吉澤紀人です。
今回は、【2022年 最新版】『風の時代』に生き残る理美容業経営 vol.21《風の時代の with コロナでサロン経営 サロンで生きる『THE TEAM』の理論③ 仲間を選ぶ》です。
目次
「何をやるか」と同時に「誰とやるか」が重要ではあるが、深刻な人員不足の理容業界で人は選べないで!は、どうするの⁉︎
世界的なベストセラーでありるジム・コリンズ著書「ビジョナリー・カンパニー」。
経営に携わる方は一度は読んだことのある、または聞いたことのある本だと思います。
そこには、「誰をバスに乗せるか」が企業で最も大切なことであり、「最初に人を選び、その後に目標を選ぶ」べきであると説きました。
しかし、深刻な人手不足である理容業界において、そんなことは言っていられないのが現実です。
求人に対して応募があれば相当良い現状(無くて当たり前)です。
私も,前職の銀座マツナガ取締役時代から今までの25年間で、応募者に対して不採用を出したのは僅か3名しかいません。
全国で毎年1000人前後の新卒に対し、約1万件以上のサロンが求人活動をしていると思います。
平均的に見ても採用できる確率は著しく低いです。
では、どうするか。
ズバリ、求職者に探してもらい、選ばれるしかないのです。
今の時代(風の時代)にマッチした経営理念・営業理念を確立し、企業やサロンのブランディングや特徴を明確にし、それらがいかに若者たちに共感を持ってもらえるか、憧れてもらえるかです。
あえて包み隠さず曝け出し、理念に惚れ込んできてくれたとしたら、正に相思相愛であり望むべき人材に近いメンバーが集まってくれると思います。
それは本来当たり前のことのようですが、現実にコロナ前はそうではありませんでした。
成り行きやオーナーの過去の栄光、企業規模の大きさや伝統だけで求人していたサロンも多く、実際に先生に推薦されたからとかあのサロンへ行けと言われたからとか、他のサロンも見ないで決めたとか、学校から一つのサロンの求人票しか見せてもらえなかったとか、仕事を選ぶ、職場を選ぶ感覚としては他業種の求職者から見たら信じられない様な選択理由が現実にありました。
昨今の理美容の就活は、髪を切るためにサロンを探す一般のお客様同様に、求職者はコロナ以前よりももっとサロンの情報を根掘り葉掘りじっくり調べて、いろんな角度から分析し選んできます。
給料の高さや高待遇は勿論ですが、半端な高給や高待遇では次期に集まらなくなります。
むしろ、そこは二の次です。
サロンは、憧れる様なコンセプトであり、それに伴った経営スタイルであり、従業員満足であり、つまり「
質」です。
サロンは求職者を選ばなくても、求職者はサロンを選びます。
選ばれるサロンには、求職者が勝手に集まってきます。
したがって。今までのサロンの採用実績は会社規模の大小関係なく、逆転することも大いにあり得ます。
理容業界もいよいよ淘汰される時代に突入です。
下剋上です。
必然的に、選ばれたサロンも求職者も、お互いに理想的な人物と新たなスタートがきれるのではないでしょうか。
探してもらうことです。
出会うことです。
選ばれることです。
しかも、サロンのベストな人材に。
人が入れ替わるサロン(チーム)は本当にダメなのか?
求人する際に、入口に拘った方が良いのか、出口に拘った方が良いのか。
「環境変化度合い」でいうと、理容サロンは比較的「環境変化度合い」が少ない業種と思います。
毎日の仕事内容はそう変化なく、ルーティーン的な現状があります。
そこでコツコツ人材を育て、そのルーティーンのレベルを徐々にレベルアップさせて、チームのベストを作り上げていくからです。
であれば、断然入り口にこだわるべきです。
入り口に拘らず新人が入社してすぐに、現実を見て辞めてしまう様なパターンは問題外です。
成り行きやオーナーの過去の栄光、企業規模の大きさや伝統で集まった人材ではありがちです。
しかし、サロンがあえて包み隠さず曝け出し、理念に惚れ込んできてくれたのだから、正に相思相愛であり望むべき人材に近いメンバーが集まってくれたのであれば、個人的な人同士のミスマッチが起きなければそうそう離職には繋がりません。
しかし、いくら離職率が低くても、10年・20年のベテラン社員が多く残っていて辞めないサロンがまた良いかは別の話ですが。
弊社は、ここ数年で幹部やスタイリストが数名退職しました。
独立、実家のサロンの後継者、違うスタイルのサロンへの転職、前向きな転職(キャリアアップ)です。
これらは、会社が一生懸命に社員を育てた結果、心身ともに成長し、次にステップアップしたいという前向きな決断です。
会社側も社員もお互いに何か違うと感じており、現状を打破すべくそれぞれの道に進んだということです。
結果的にはそれぞれで一皮剥けて、さらにレベルアップされた結果が出ました。
弊社は、その後どうなったかというと、次の後任幹部が今まで以上に結果を出し、店内でのスタッフの役割を一新することでより円滑になり、業績が落ちるどころか上回り、新たな出店で店舗数が増え、来春の採用内定者数も過去最高と絶好調です。
独立した者は、サロンワークにやりがいを持ち充実しております。
転職した者は、今まで弊社で得たものを新しい職場で活かして活躍している様です。
出口に拘り、前向きな変化で更なる大きな成果が出てきた実例です。
会社やサロンには、現状打破が必ず必要だと思います。
なぜなら、現状維持ではいつか衰退します。
その規模やレベルも、時代にあった経営をしていけばメンバーや役割の入れ替えも必須であると思います。
新陳代謝無しに成長はしません。
「何をやるか」以上に「誰とやるか」がチームのパフォーマンスに多大な影響を与える
YOSHIZAWA Inc.groupの実例 ベテラン店長から若手店長の抜擢
〈注意〉
誤解のない様に最初に申し上げますが、以下の実例に出てくる前任者であるベテラン店長と後任者の若手店長は、どちらが良くてどちらが悪いという問題ではなく、むしろ「ピンチがチャンス」であり、優秀なベテラン店長の退職に伴い、まだまだ経験の浅い若手店長が抜擢され、その穴埋めをすべく死に物狂いで臨んだ結果であります。そのピンチとチャンスを与えてくれたベテラン店長とそれに応えた若手店長、協力してくれたスタッフが素晴らしいのであります。
社長がもしくは店長が、「こんなもんじゃない」と思えば上限は見えてしまいます。
社長はいけると思っていても、店長がダメだと思いながらチームを率いても達成しません。
この度、弊社の一店舗で10年のキャリアを持つ店長クラスが退職しました。
割と近くで独立するので、一般的には相当な売上減となり、持ち直すことは容易でない、やむを得ないと思い込みます。いや、自身の保身のために言い訳として思いたいものです。
しかし、社長である私はそこまでの思いはなく、むしろ若手にチャンスが広がり活性化することに期待しました。
後継である前任者のベテラン店長のキャリアに比べ約半分の若手で抜擢された新店長は、素直に私の言葉に耳を傾け、独自の手腕と距離感で店舗内外の先輩・後輩と寄り添いながら行動し、見事売上を落とすどころか上昇させ、チームとしてのスタッフと店内の雰囲気も過去最高に導きました。
この年末、売上も過去最高を叩き出してくれるのではないかと期待しております。
ベテラン店長が抜けて新人が加わり、メンバーもその実力的にもそう変化はないかむしろ落ちたくらいであったが、それぞれスタッフ達は今まで以上に行動できて、実力以上の結果が出ています。
他、三店舗もほぼ同時に若手店長に変わりましたが、全ての店舗で業績が伸びています。
正に「何をやるか」以上に「誰とやるか」の結果です。
閃いてからのスピード出店HAIR&GROOMING YOSHIZAWA Inc.BANDAI
私は、新潟県新潟市中央区の新潟駅前で生まれ育ちました。
実家は祖父の代から理容室を経営しており、現在は兄と弟が継いで3代目、創業80年になります。
昔から床屋一家で生まれ育ったこと、尊敬する寡黙な父の背中を見ていたこと、私の仕事に対するこだわりや理容業に対する情熱は自然と叩き込まれました。
そして、同じ新潟県出身でも東京のど真ん中で他店舗経営をされていた銀座マツナガの松永巳喜男社長の下、修行させていただきました。
松永社長を見習い、新潟ではなく東京で勝負したくなり独立してみたものの、自分が新潟でやるならどんな戦略を立てるか、考えてみたことも多々ありました。
しかし、新潟の実家は兄と弟が切り盛りしておりますし、出店するにも息がかかった人材がいる訳ではなし、所詮私が新潟へ行ける訳でもなし、現実的ではないので当然それ以上は膨らみません。
ある時、店長経験のある同郷の社員が退社し新潟へ帰ることになりました。
「まてよ、彼が新潟にいるなら、出店可能か⁉︎」
すぐに彼に連絡したら、彼も同じことを考えており、「よし、やろう!」と、そこからはトントン拍子。
出店エリアは最初から親しみと思い入れのある「万代シティ」一択でしたが、理美容業は勿論あらゆる商売の激戦区であり、現在の新潟市中央区で一番人が集まるエリアだけに、都合の良い物件なんかそう簡単に見つかる訳ないのですが、5月には下見を終え物件を確定し、6月には物件の契約内定を掴み取り8月には契約、1番の難関である求人でも即戦力スタッフ一人と来春の新卒もすぐに採用できました。
理想通りの人、短期間で理想の場所、店、人材確保、スピード出店。
初月1ヶ月目は東京との違いに戸惑いながらも、ご新規様は100名を超え、順調な滑り出しで手応えも感じております。
「誰とやるか」が理想的に決まれば、後はトントン拍子。
上手くいく時はそんなものです。
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