【2023年 最新版】『風の時代』に生き残る理美容業経営 vol.23《風の時代の with コロナでサロン経営 サロンで生きる『THE TEAM』の理論⑤ 進むべき道を示せ》

2023.04.16

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YOSHIZAWA Inc.group 代表 吉澤紀人です。
今回は、【2023年 最新版】『風の時代』に生き残る理美容業経営 vol.23《風の時代の with コロナでサロン経営 サロンで生きる『THE TEAM』の理論⑤ 進むべき道を示せ》です。

その決断がチームの運命を決める

チームでの活動に限らず個人においても、物事の成否に意思決定は大きく影響します。

例えば個人で言えば、進学、就職、転職、結婚、さまざまな別れ道でどこに進むのか、その後の人生をどんな風に送れるのか。

個人にとって人生の岐路における意思決定は簡単な問題では無く、時には厳しい決断ですら迫られます。

その個人が複数集まったチームにおいては、当然のように個人レベルの異なる意見や決断があり、それをまとめることはより難しくなります。

ましてや、理美容室(特に業務委託サロン)となると技術者集団独特のこだわり屋揃いです。

もう大変なのは目に見えています。

しかし、チームとしての決断は必ず行う必要があるのです。

その決断方法は何がベストなのか、考えていきたいと思います。

多くの人が抱いているチームの決断に関する誤解

チームとしての意思決定方法としては、大きく3つの方法があります。

 

①独裁

チームの中の1人が独断で決定する。

②多数決

幾つかの選択肢から、多数の賛同を得た選択肢に決定する。

③合議

チーム全員で話し合い、納得の上で結論を導き出す。

 

これらはどれも一長一短であり、必ずしも1つが優れている訳ではありません。

そのチームの置かれている状況や、何の選択をするのかで方法を選ぶ必要があるからです。

「独裁」というと、例えば某国の独裁者みたいな、悪いイメージが先行しがちかと思います。

しかし、メンバーの納得感を得らていないとしても、反面強制的にスピーディーにことが進む良い部分もあります。

「合議」と言えば聞こえは良いですが、メンバーが納得するように話し合いますので納得感は得やすいのですが、まとめるまでに時間がかかります。

とかく民主主義国家の日本では、意識的に無意識にみんなで決めることが良いことに思われやすい傾向もあります。

「みんなで話し合って決めるのが良いチームだ」

という感覚では、スピードが求められるような場面では適して無く、むしろその逆の

「誰かが独裁的に決めるのが良いチームだ」

という感覚で素早く対応できた方が良い場合があります。

実は独裁的が合っている⁉︎ コロナ禍の理美容業界における変貌の事例

みんなで民主的に決める合議の最大のデメリットは、時間がかかるということです。

当然、誰か一人で決めていく方が早く行動できます。

昨今、環境変化のスピードはコロナ禍においては特に早く、ものすごく変化をもたらし、意思決定に時間が掛かったり、その変化に感度が立っていなかったり、結果的にビジネスにおける致命傷になっていった理美容業界の事例も多くあります。

コロナ禍の理美容業界致命傷事例と起死回生逆転事例

❶A社の致命傷事例

緊急事態宣言下、街からは人が消えあらゆる業種に影響を受け、店舗は休業または縮小営業を余儀なくされました。

当然のようにA社も縮小営業し、なるべく多くの社員を雇用調整による協議の上の休業とし、給与も法定内で減額しました。

A社の代表としては、会社も痛手を受けますので社員もその痛手を共有して当然と、すぐに休業・給与減額の判断をしました。

その際に、予め同業他社のB・C社の代表からA社の代表に対し、給与の減額はしない方が良いのではないかとアドバイスもありましたが、A社はその上での決断でした。

この頃は世の中それが当然のような傾向にあり、あの人気テーマパークの東京◯○◯◯ー◯◯◯の運営会社でさえ給与減額に踏み切っていたのですから、誰も責めようがありません。

A社はその後数名の退社があり、人件費が下がり利益率が上がったという時期もあったようにA社代表から聞いています。

しかし、A社内の社員達からは休業の上やること無く、さらに給与減額、今までに積もり積もった会社に対する不信感が増し、その後1・2年の間に多くの社員がA社に見切りをつけて退社していく結果となります。

2023年4月現在、店舗数の縮小、無休から定休日の設定へと余儀なくされます。

 

②B・C社の起死回生の逆転事例

一方、同じ状況下でもB・C社の考え方は違いました。

あえて給与の減額は行わず、雇用調整休業を行いました。

まず、「会社は可能な限り社員の生活は守る」という意思を明確にし社員達に伝えました。

その上で、休業期間中はただ休ませるのでは無く、入社したての新人を中心に集中した技術トレーニングを行い、通常よりも早く即戦力にしていきました。

B社では,さらにテレワーク社員を募り、集中的にコンテンツマーケティングの記事を作成し、お家需要が増していくタイミングを見据えて独自のSEO対策に着手して行きました。

両社共に休業したものの、社員の給与を維持し生活を守ったおかげでモチベーションが下がるどころか上がり、休業中の集中トレーニングで技術力も増し、SEO対策も効果的に作用し、業績の復帰も早く、数ヶ月後には例年同等、またはそれ以上の業績を出しました。

2023年4月現在、両社共に店舗を拡大し社員数も増え、増収増益しています。

 

❶②共に代表者の独裁による決断であり、スピード的には同時にスタートしています。

しかし、感度の差がもたらした対照的な事例です。

導き方でこれだけ変わります。

この場合、どちらのパターンにしても誰も正解はわかりませし、決まってもいません。

B・C社代表の決断が正しかったとも言えますが、社長の社員達に対する影響力が大きいことは勿論ですが、むしろその社長の決断に社員達が忠実に、的確に、スピーディーに、統率され行動してくれた実行力の差で、社員達が②を正解に導いてくれた結果と言えるでしょう。

正に、社員達が正解にしてくれたのです。

そんな社員達を動かせる、社員達が受け入れる、独裁者的な人物の(社長または中心的な人物)の持つべき資質について考えてみましょう。

独裁者が持つべき影響力

「チームの意思決定の成否はリーダーの決断できまる」

というのは間違ってはいないのですが、

「チームの意思決定の成否は、決断後のメンバーの実行度合いできまる」

もまた真実であります。

その意思決定にに賛同し実行できるかどうかは、どんな内容かだけではなく、むしろ誰が決めたのかの方が影響を受ける可能性が大きいと思います。

「あの人の言うことは聞きたくない」とか「あの人に言われたくない」とか、少なくとも私にはありますが(笑)例外なく誰にでもあることと思います。

例え同じ内容でも、あの人に言われたら断れないとか、動かない訳にはいかないとか、そんな「影響力」を持つ人物はいらっしゃると思います。

「影響力」の5つの源泉をご紹介します。

「影響力」5つの源泉①「専門性」

チームのメンバーに「すごい」と思わせる技術や知識を持っている。

「影響力」5つの源泉②「返報性」

チームのメンバーに「お世話になっている」と思われるような親切な行動のお返しとか、丁寧さや優しさなどを感じて断り辛いまたは何かやってあげたくなる。

「影響力」5つの源泉③「魅了性」

チームのメンバーに「すてき」であるとか「かっこいい」と思わせる外見的・内面的魅力がある。

「影響力」5つの源泉④「厳格的」

チームやメンバーに規律や道徳に厳しく、不正や怠慢を許さない、ある意味「怖さ」を持っている。

「影響力」5つの源泉⑤「一貫性」

チームのメンバーにもそれ以上自分に対し、初めから終わりまで同一の主義や方法でブレがなく、矛盾もなく貫けるから説得力がある。

 

そんなリーダーのいらっしゃるチームは、強いと思いませんか。

2023年のWBCで、劇的にドラマティックにまるで漫画のあらすじのように見事世界一に輝いた侍JAPANが、まさに物語ます。

あれだけのスーパースターを束ねて動かすことは容易ではないと誰もが思うと思います。

さらに、偉業を成し遂げるまでのストーリーはこれ以上ないくらいドラマティックであり、全世界が言葉を失うくらいの衝撃でした。

中でも、大谷選手やダルビッシュ選手がリーダーシップをとってチームを牽引したことは誰もが見てとれたと思います。

その2人を動かした栗山監督の「影響力」の源泉を想像したら、かなりイメージが伝わるのではないでしょうか。

 

 

 

 

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