2020.05.22

湿気で髪が広がる原因は【髪質】

こんにちは!

銀座マツナガ箱崎店の神永です。

今日は、湿気で広がる髪についてお話しさせていただきます。

はじめに

これからの梅雨や夏になるにつれて湿度があがり、せっかくセットした髪がうねったり広がったりに悩まされるかと思います。原因は、髪の傷みだと思われがちですが傷みが原因な事はごく稀です。ほとんどが髪質が原因と言えます。

髪には水分によって影響を受ける結合が存在し、水分を髪が吸うことで自然乾燥に近い仕上がりになってしまいます。

湿気によって影響を受ける髪質の要因

髪の外側にあるキューティクルはクセの原因になっています。髪が生まれてくる毛根の形によってキューティクルの形もまた変形してしまいます。そも変化は多種多様で直毛の綺麗な円型もあれば、癖毛の楕円形などもあり色々な形によって内部構造にも影響を与えてしまうものもあります。この毛根の形が癖毛の要因なのです。また、癖毛の場合カールの内側と外側では、キューティクルの厚みが異なり外側が薄く水分を吸収しやすく、内側は厚く水分を吸収しにくいので外側がより多くの水分を吸収しさらにカールを強くなることもあります。傷みがなくても、癖毛は水分量によって変わっていきます。

癖毛の種類

癖は毛根によって変わりますので一人で一種類というわけではなく、部分部分で変わってきます。大きくは、直毛以外で4種類に分かれます。

1.波状毛

波状毛は、緩やかなうねりが波のようにできるのが特徴で、日本人のほとんどがこの波状毛を持っていると言われています。毛髪断面は、楕円形がほとんどです。

2.捻転毛

髪がねじれていて、光の反射が綺麗にできないため艶が出にくいのが特徴です。その他にも薬品も均等な作用しにくいのでパーマなどがかかりにくい髪でもあります。髪の断面は、三角型がほとんどです。

3.連球毛

球が連なったような形で太い部分や細い部分などが混在しており、切れ毛になりやすいのが特徴です。髪の断面は、場所によって様々です。

4.縮毛

日本人では、あまり見かけない癖毛になります。縮れれている毛のことで、不規則なウェーブで艶がないのが特徴です。髪の断面は、色々な形が混ざっています。

髪を形成する4つの結合

癖の種類とは別に、髪内部の結合が大きく関わってきます。

1.水素結合

濡れると緩み、乾くと引き締まる結合です。ブローや寝癖などもこの結合によるものなのでシャンプーなどで濡らすとリセットされるのはこの結合によるものです。

2.イオン結合

髪は、弱酸性のpH4.5〜5.5と言われています。海水やプールなどでpHが変化してしまうことで髪が傷むのはこの結合が関係しています。

3.シスチン結合

パーマ剤が影響する部分の結合です。パーマがとれやすい、とれにくいなどはこの結合が関わっています。髪の素の形はこの部分が大きく関係していると言えます。

4.ペプチド結合

結合が切れてしまったことで枝毛につながる髪の最後の砦といってもいい結合です。この結合は2度と戻る事はないと言われています。

 

対策

湿気で影響を受けるのは、水素結合です。湿気での癖対策はこの水素結合をどう使うかが大切です。水素結合は、「水分があると緩み乾くと締まる」「熱を与えると緩み冷めると締まる」という性質を持ち合わせています。水分に対して最弱な結合ですが、乾いた状態では最強の結合にもなる不思議な結合です。

水素結合を最も最強に結合させるのは、熱処理によるものです。より効果を発揮させるには、ブラシでしっかりブローすることやヘアーアイロンを使うことです。温度が高ければ効果も高いですが、その分傷みやすくなります。他にスタイリング剤で湿気をシャットアウトするのも大切です。流さないヘアオイルやスプレーがオススメです。

終わりに

いかがでしたか?これからの湿気によるくせは、ブローやスプレーなどでシャットアウトして梅雨を乗り越えましょう!

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