【徹底解説】シャンプー剤の選び方
- どのシャンプー剤を使えばいいの? 多数のシャンプー剤から選ぶべき良いシャンプーは?
こんにちは、ヨシザワインクプレミアム横浜店の若林です!
毎日使用する化粧品の中に代表的な物として「シャンプー」がありますね。
シャンプーは今や何社もの化粧品会社が参入し、諸外国のブランドや、理美容室の自社ブランドも独自のシャンプーを販売していることで、何千種類というシャンプーが市場に出ています。
すると消費者が困るのが「どのシャンプーを使用すればいいのかわからない!!」ということ。
・フケやカユミ
・頭皮の炎症
・薄毛や細毛、抜け毛
実はその症状、シャンプーが原因ということも。
今回はシャンプー選びとして「どのシャンプーを選べばいいのか?」とお悩みの方に一つの参考となればと思います。
目次
シャンプー剤とは
・頭皮や髪の毛についたホコリや汚れ、整髪料を落とすこと
・分泌された皮脂や汗を落とすこと
この二つが主なシャンプー剤の目的です。
そこで注目したいのが、洗い流す際に水(お湯)で洗い流しますが、油は水では流せないのはご存知でしょうか?
水と油は混ざらないために、一緒に流すことができないのです。
つまりシャンプーとは界面活性剤のことなんです。
界面活性剤って聞いたことありますよね?
代表的なものは服を洗濯する際の洗剤です。
服の汚れや汗、脂を水と混ぜて洗い流すためですね。これも油と水を混ぜる為に界面活性剤が使われています。
シャンプーにはほとんど界面活性剤が使われています。
さて界面活性剤にも多くの種類があります。
・天然系界面活性剤
・石鹸系界面活性剤
・脂肪酸エステル系界面活性剤
・アミノ酸系界面活性剤
・高級アルコール系界面活性剤
・石油系界面活性剤界面活性剤
主にこのような種類があります。
天然系界面活性剤
食べ物などに含まれる天然の界面活性剤
自然界に存在する界面活性剤で、主に食べ物に含まれている成分です。
代表的なものは、大豆やヘチマからなるサボニンというもの、卵黄から取れるレシチン、牛乳の中のタンパク質であるカゼイン等があります。
卵黄はマヨネーズを作る時に酢と油を乳化させ。ヘチマのサポニンは水を加えると泡立ち、石鹸のような働きをするのです。
石鹸系界面活性剤
比較的穏やかな石けん系界面活性剤
主なものとして、
・ステアリン酸Na
・ラウリン酸Na
・オレイン酸Na
これらは、ヤシ油など天然の油脂から作られます。
これらの天然の油脂に苛性ソーダを加えて化学反応をさせると石鹸が出来ます。
石鹸系と聞くと低刺激のように聞こえるかもしれませんが、苛性ソーダはアルカリ性なので、石鹸もアルカリ性になります。
人の肌は弱酸性ですので、皮膚が弱い場合や炎症がある場合はアルカリ石鹸は控えた方が良いです。
石けん系は他には
・髪がきしむ
・石けんカスが残る
などのデメリットも指摘されています。
脂肪酸エステル系界面活性剤
その名前の通り、脂肪酸に石鹸の副産物グリセリンを加えて化学反応を起こして作ったり、脂肪酸とショ糖を反応させて作ります。
具体的には、
・ラウリン酸スクロースミリスチン酸スクロース
こちらは低刺激なのでシャンプーよりも化粧品などによく使われるケースが多いですね。
アミノ酸系界面活性剤
髪にも頭皮にも優しく、話題の界面活性剤
アミノ酸由来の界面活性剤で、適度な洗浄力と脱脂力があり、髪をしなやかなに洗い上げます。
主に理容室、美容室、ネットショッピングなどで販売されています。
近年ストレス社会となり、頭皮環境が非常に悪くなってきています。こうなると頭皮が乾燥やフケ、カユミ。頭皮内部では血行が悪くなって来たりしています。
そこで主に活躍しているのがこの界面活性剤のシャンプーです。
低刺激で、頭皮環境も整えるというのが、男性にも女性にもウケています。
値段がやや高価なのは、下記にある界面活性剤の成分が少量だったり、手に入りづらい為です。
アミノ酸系界面活性剤にはたくさんの代表的なものがあります。
・ココイルメチルタウリンNa
・ラウロイルメチルタウリンNa
・ココイルグルタミン酸Na
・ラウロイルメチルアラニンNa
・ココイルメチルアラニンNa
・ラウラミノプロピオン酸Na
・ラウリミノジプロピオン酸Na
・ラウロイルアスパラギン酸Na
髪の毛や頭皮のこと、もちろん先の将来の薄毛などを気にしている人はこのシリーズにして失敗はありません。
高級アルコール系界面活性剤
肌への刺激が強い安価な界面活性剤
名前が高級とありますが、これは高価や優れているという意味ではなく、中の成分の分子の結合が多いものが入っているという意味です。
効果は高級とはほど遠いものです。
値段はとにかく安価で、多量生産が可能なので、ドラッグストアで売っているシャンプー剤はこれが多いです。
・ラウリル硫酸Na
・ラウレス硫酸Na
・ラウレス硫酸アンモニウム
・ラウリル硫酸塩
などがあります。
いずれも洗浄力、刺激性が非常に強く、肌や髪の毛への刺激が非常に強い成分です。
肌の弱い方にとっては薄毛や抜け毛の原因、フケやカユミを引き起こす可能性もあります。
さらに刺激性が強いだけではなく、分子量が小さいために、なんと毛穴からも体内に浸透するため、経皮毒を起こす危険も心配されています。
高級アルコール系は基本的に、洗浄力、脱脂力ともに強く、敏感肌の人は使わない方がいい成分です。刺激が強く、皮膚内にもその悪い成分が吸収されてしまい、長年使い続けるのは頭皮を破壊してしまうと覚えておくと良いでしょう。
石油系界面活性剤
石油から作られている界面活性剤です。
石油から作られていると聞くとあまり良い印象がないと思います。
ほとんど高級アルコール系と一緒です。
洗浄力がほんとに多少だけ高級アルコールよりもマイルド。
価格は高級アルコールよりも安価ですので、洗濯用洗剤にも使われるようですね。
今ではほとんど植物由来のもの(高級アルコール系)へ切り替わっています。
界面活性剤は油と水を混ぜるものですから、ものによってはやはりそれなりに刺激もあり、肌がピリピリしたりと肌への攻撃をするばかりでなく、必要な分の皮脂膜まで過剰に落としてしまうので乾燥しやすくなります。
特に説明した洗浄力の強いものに関しては、特に症状を悪化させてしまいます。
まとめ
では結果的にどんなシャンプーを選べば良いのか?
大切なことは「あなたの頭皮状態やお肌の状態が強いのか」ということ。
肌が強くない=乾燥やダメージに敏感な人は、刺激の強い高級アルコール系は避けましょう。
洗浄力が強いので、必要な皮脂膜も過剰にとりすぎてしまい、フケやカユミ、炎症の原因を引き起こします。
確かに高級アルコール系は安価ですし、理容室や美容室へ行かなくても簡単に購入できてしまいます。逆にアミノ酸系は高価です。
つい高級アルコールを選びがちですが、肌が弱い人は間違いなく低刺激のシャンプーをオススメします。
間違っても痒いからといって高級アルコール系でゴシゴシ洗ったり、より洗浄力を強くしている高級アルコール系のスキャルプシャンプーとかはもっと症状を酷くします。
結果としては悪い症状が出ていなければ、どうしても良いシャンプーを使った方が良いとあうわけではありません。
しかし、年を重ねるごとに免疫力や耐性も落ちてきます。肌のバリア機能も落ちてきますし、高級アルコール系は頭皮に蓄積していく特性があります。
肌が比較的強い人は、値段に余裕があれば良いシャンプーを使用して、価格重視であれば症状が気になるまでは、洗浄力の強いもので良いのかもしれませんね。
そしてどの界面活性剤の種類なのかは裏面の成分表を見てください。大体界面活性剤は水の次、もしくは五番目以内くらいに入っています。
これを見ればどの界面活性剤のシャンプーなのかがわかると思います。
あなたの頭皮状態にあったシャンプーを使ってみてくださいね。